こちらのページでは、当院がおすすめする、マウスピース矯正「インビザライン」についてご説明します。
マウスピース矯正とは、透明で目立ちにくいマウスピース型の矯正装置で歯並びを整える矯正治療の方法です。
矯正治療の段階に合わせたマウスピースを作り、定期的に付け替えていくことで、歯を動かし歯並びを整えます。
従来のワイヤーを使った矯正治療に比べて痛みが少ない点がメリットです。
近年たくさんのメーカーがマウスピース矯正システムを提供していますが、当院では世界中で1,000万人以上(※)の治療実績がある「インビザライン」を採用しています。
※2021年現在
インビザラインは1999年、米国アラインテクロノジー社によって開発されたマウスピース矯正システムです。
世界中のさまざまなメーカーから提供されているマウスピース矯正システムの中で、最も多くの治療実績を持ち、全世界で1,000万人以上の人がインビザラインで歯並びを矯正しています。(2021年現在)
このインビザラインは、「インビザラインGo」と「インビザライン」の二つのラインナップが用意されていて、歯科医師の矯正経験によりどちらかを選択します。
矯正治療の経験17年の当院では、矯正未経験の歯科医むけの簡易な「インビザラインGo」ではなく、矯正経験5年以上の歯科医限定の「インビザライン」を利用しております。
従来の矯正治療(ワイヤー矯正)は、金属製の矯正装置を使って歯を動かします。口を空けると歯に装着された金属の装置がどうしても目立ってしまいます。
一方マウスピース矯正は患者さまのお口に合わせて、取り外しできる透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯を動かすため目立ちにくくなっています。
この写真は、左がマウスピース矯正、右が従来の矯正(ワイヤー矯正)の写真です。
よほど顔を近づけて見ない限りは、マウスピースを嵌めているかがわかりづらく、矯正治療をしていることを他人に知られにくい点がメリットです。
従来の歯列矯正(ワイヤー矯正)は一度に動かす歯の移動距離が長いため、痛いとか、つらいと感じる患者さまが少なくありません。
一方マウスピース矯正「インビザライン」は、1つのマウスピースで動かす歯の距離はわずか0.25mm。歯の移動距離が従来の矯正に比べて短いため、痛みが少ないのです。
<従来の矯正>
<マウスピース矯正>
また従来の歯列矯正(ワイヤー矯正)は、金属部分が頬の粘膜や唇にこすれて痛みを感じたり、口内炎ができることもありました。
でもインビザラインのマウスピースは、表面が滑らかなので、頬の粘膜や唇が痛みを感じることは少なく、口内炎もできにくいのです。
このようにマウスピース矯正「インビザライン」は、痛みの少ない治療法です。
従来の矯正では、歯の表面に接着剤で矯正装置を固定します。一度矯正装置をつけたら、治療期間中は付けっぱなし。患者さまが取り外すことはできません。
一方マウスピース矯正「インビザライン」は、取り外し可能なマウスピースです。指で引っ掛けるだけで取り外せる構造になっています。
そのためここぞという場合、たとえば面接や、結婚式、謝恩会のようなシーンでは、マウスピースを外して参加することができます。
従来の矯正は、金属の装置が舌や頬の粘膜にどうしてもこすれてしまうため、しゃべりにくいと感じる患者さまが少なくありませんでした。
でもインビザラインのマウスピースは薄く作られていて表面も滑らか。
発声を邪魔する心配が少ないため、営業職やコールセンターといった喋る機会の多い方にも、マウスピース矯正ならご安心いただけるのではないでしょうか。
矯正治療をご検討中の際に「治療後に自分の歯並びどんな風になるのか?」不安に思われる方も多いかもしれません。
当院のマウスピース矯正「インビザライン」は、3D光学スキャナー「iTero(アイテロ)5D」を使って、歯並びのシミレーションをご覧いただけます。
インビザラインの治療後にどんな歯並びになるのかを、治療を開始する前に3Dシミュレーションで確認できるのです。
その他、治療期間はどのくらいかかるのか、歯がどんな風に動いていくのか、といったこともわかります。
せっかくのマウスピース矯正の治療が失敗して、治療を受けたことを後悔している、そんな話をネットでよく見かけます。なぜこうした失敗が起きてしまうのでしょうか?
失敗例に多いのが、「出っ歯・口ゴボ」「八重歯」「受け口(反対咬合)」の治療です。
当院はインビザラインを利用した出っ歯・口ゴボ・八重歯・受け口(反対咬合)の矯正を得意としています。まずは、インビザラインと他の治療法を比較しながら、出っ歯・口ゴボ・八重歯・受け口(反対咬合)を矯正するポイントをお話ししたいと思います。
出っ歯・口ゴボ・八重歯・受け口(反対咬合)の主な原因は、あごが小さく、歯がきれいに並ぶだけのスペースが足りないから。
スペースがないので、歯が重なったり、斜めになったりして、歯並びが乱れるのです。
そのため歯並びを治すためには、以下の4つの方法でスペースを確保する必要があります。
一つ目は、歯と歯の間を少しだけ削って、スペースを確保する治療法。(IPRといいいます)
ただし、IPRで前歯を削れる量は0.1〜0.3mm程度、奥歯でも0.5mm程度なため、それほど多くのスペースは確保できません。
IPRでは足りない場合、拡大床という装置で歯列(あごのアーチ)を外側に広げて、スペースを確保する治療法が利用されます。
キレイラインをはじめとした「前歯だけを動かす矯正治療」でよく併用されますが、オプション治療なので、本体とは別途の費用が必要になる場合が多いようです。
三つ目は、奥歯を奥側へ動かして、スペースを確保する治療法。
これは「インビザライン」だけが可能な方法です。
最後は前から4番目の歯を抜いて、スペースを確保する治療法。
歯を抜いた場合は、前歯だけでなく、奥歯を動かして調整する必要があります。
それでは続いて、主な治療法ごとにスペース確保の手段を整理しておきましょう。
IPR | 拡大床 | 奥歯 | 抜歯 | |
---|---|---|---|---|
インビザラインGo | ○ | |||
インビザライン ・ライト ・モデレート ・フル | ○ | ○ | △ | |
キレイライン | ○ | ◆ | △ | |
ローコスト | ○ | |||
hanarabi | ○ | ◆ | △ | |
DPEARL | ○ | ◆ | △ |
○ :標準対応
◆ :追加オプションで別料金
△ :他の方法でスペース確保できない場合に実施
空欄:対応不可
IPR :歯を削ってスペースを確保
拡大床:歯列を外に拡大してスペースを確保
奥歯 :奥歯を奥方向に動かしてスペースを確保
抜歯 :歯を抜いてスペースを確保
上記の通りインビザラインは、拡大床を利用する代わりに、主として奥歯とIPRでスペースを確保します。
一方、他の治療法はIPRをメインとしており、IPRでスペースが確保できない場合は拡大床を併用する場合が多いようです。
さて、出っ歯・口ゴボ・八重歯・受け口(反対咬合)の多くは、IPR(歯を削る)だけでは歯をきれいに並べるスペースが確保できません。
その場合インビザライン以外の治療法では拡大床を併用することになるのですが、拡大床を利用しても歯列がうまく広がらず、スペースが確保できないことも少なくありません。それこそが、失敗につながるのです。
さらに拡大床の影響で歯が外側に傾くため、出っ歯がひどくなる可能性もあるのです。
もしスペースが確保できるなら、外側に傾いた歯を内側に矯正すれば良いのですが、歯列が広がらないとそうもいきません。
つまり拡大床を利用する場合、歯列がうまく広がらないと、歯だけが外側に傾いてしまい出っ歯や口ゴボが悪化してしまうリスクがある、ということになります。
ところで出っ歯・口ゴボ・八重歯・受け口(反対咬合)の患者さまは、「前歯だけの矯正で歯並びを整えたい」とお考えの方が多いのですが、その際に大切なのが「IPR(歯を削る)や拡大床の利用だけで、スペースが確保できるか」という点。
先ほどお話ししたように、IPRや拡大床でスペースが確保できないまま、拡大床で歯が外側に傾くと治療前より出っ歯や口ゴボが悪化してしまいます。
そうならないために、本来はCT等を使った入念な検査と、適切な診断が必要になります。診断の結果、IPRや拡大床では治療が難しいと判断したら、抜歯や、あるいは奥歯を奥に動かす、という治療方法を選択しなければいけないのです。
ですからあとで後悔したくないなら、矯正治療を開始する前に「IPRや拡大床の使用で充分なスペースが確保できるのか」、そして「拡大床を使用した結果、出っ歯や口ゴボが悪化しないか」を担当の先生に必ず確認するようにしましょう。
さもないと歯並びが治らなかったり、あるいは出っ歯や口ゴボがひどくなって後悔する、ことになってしまいます。
それから矯正治療に失敗するケースとして、AIシステムの診断の精度が低い、という理由があげられます。
マウスピース矯正はどこのブランドでも、メーカーのAI診断システムが治療計画を立案します。そのブランドの過去の治療実績に基づいて、患者さまの歯の状態をAIが判断して、どのような治療を行えばよいのか提案してくれるのです。
ここで問題になるのが、ブランドによってAIの精度に差があること。過去の治療実績が多ければ多いほど、AIの診断の精度があがってくるのですが、治療実績が少ないとどうしてもAIの診断精度が低くなってしまいます。
メーカー | 登場(症例数) |
---|---|
インビザライン | 1999年(1,000万人) |
キレイライン | 2017年(10万人) |
ローコスト | 2019年(非公表) |
DPEARL | 2019年(非公表) |
hanaravi | 2020年(非公表) |
たとえば1999年に登場したインビザラインの場合は、20年以上にわたる全世界の1,000万人以上の症例数があり、AIシステムはそのデータをもとに治療計画を提案します。
一方他のメーカー、特にここ2〜3年に登場した治療法の場合は、インビザラインに比べると圧倒的に症例数が少ないため、AIの診断能力にどうしても差が出てしまうのです。
もしAIの診断精度に問題がある場合、それを正すのは歯科医師の役目。AIの診断結果を参考にしつつも、自分の知識や経験にもとづいて、患者さまに適切な治療法を提案しなければいけません。
歯を抜く必要があるのか?4本抜くのか2本で済むのか?抜かずに治せるのか?
前歯だけの治療で良いのか、奥歯まで動かす必要があるのか?
マウスピース矯正で治療できるのか、ワイヤー矯正にする必要があるのか?
矯正治療の経験が乏しいと、どうしてもAIシステムに任せっ放しになりがちですが、この見極めを誤ると、矯正治療は失敗してしまいます。
当院は、医学博士で矯正治療経験17年の院長が、歯科用CTやレントゲンによる精密検査で、あごの骨の状態をしっかり診て、診断をくだしています。
さらに奥歯を動かせるインビザラインを採用していますから、拡大床を利用しないで矯正治療が可能。出っ歯や口ゴボが悪化しないよう治療できます。
「歯並びの悪さ」は、人によって程度が異なります。ちょっとした乱れの程度の軽いものから、大きく乱れた重度のものまでさまざまです。
症状が軽い場合は動かす歯の距離が短く済みますが、症状が重度の場合は大きく動かさねばなりません。
インビザラインは患者さまのメリットが大きい治療法ですが、残念なことにインビザラインだけで動かせる歯の距離には限界があります。
当院は、医学博士の院長が患者さまの歯並びの状態に会わせてインビザライン以外の矯正治療を提案できますから、重度の歯並びの治療にも対応可能です。
どうぞあきらめずにご相談ください。
矯正治療はより専門的な知識・技術が必要な分野です。当院では、17年の矯正治療経験を持つ院長が担当することで、安心してお任せいただけるよう心がけています。
また院長は、歯学部を卒業後、浜松医科大学大学院の博士課程に入学し、医学博士を取得。その後、カリフォルニア大学で研究を重ね、口腔外科専門医の資格も取得しました。
この医学博士としての見識と17年以上の矯正治療経験を元に、患者さまにより良い矯正治療を提供することを目指しています。
あごの骨の状態を考慮せずに矯正治療を行ってしまうと、あごの骨が減ってしまったり、歯の根(歯根)の先端があごの骨を突き抜けてしまったりなどのトラブルにつながる恐れがあります。
そこで当院では、あごの骨や顎関節の状態をしっかりと把握しながら矯正治療を進めるため、歯科用CTによる3次元での診断を実施。
これによって精密な診査・診断を行い、トラブルを防止します。
矯正で歯並びはキレイになったけど顎関節症になった、あごの骨が減って歯周病になってしまった…そんな状況に陥ってしまっては、矯正治療は失敗と言わざるを得ません。
当院は矯正治療成功のためにこうした点にもこだわっています。
「インビザライン」には、インビザラインGoとインビザラインの二つのラインナップが用意されています。
インビザラインGo | 軽度な歯並びの矯正 |
---|
「インビザラインGo」は矯正未経験の歯科医むけの治療で、前歯(前から5番目の歯まで)しか動かさないため、患者さまの歯並びに合わせた治療を提供することが難しく、当院では採用しておりません。
インビザラインライト | 軽度な歯並びの矯正 |
---|---|
インビザラインモデレート | 中度な歯並びの矯正 |
インビザラインフル (コンプリヘンシブ) | 重度な歯並びの矯正 |
矯正歯科の経験17年(※)の当院では、奥歯まで動かし、患者さまの歯並びの状況に細かく対応できるこちらのシリーズを利用しています。
また「インビザラインフル」は「インビザラインコンプリヘンシブ」と表記されることもありますが、両者は同じものです。
※2022年現在
矯正治療は見た目だけでなく、虫歯や歯周病防いで歯を守る効果もあります。こうしたメリットの多い矯正治療を一人でも多くの患者さまに受けてもらいたいと考えています。当院の治療費は以下の費用です。
※自費治療です
一括払い | 分割払い 120回 | |
インビザライン Go | 当院の取り扱いなし | |
インビザライン ライト | 上下 | 4,300円 /月 |
インビザライン モデレート | 上下 520,000円 | 5,700円 /月 |
インビザラインフル (コンプリヘンシブ) | 上下 877,800円 | 9,600円 /月 |
上記以外に下記の費用がかかります。(※自費治療です)
・精密検査・診断(クリンチェック)29,800円
・処置料・・・来院ごとに3,300円
(アタッチメント設置等がある場合5,500円)
・リテーナー 39,800円
インビザラインの費用は、Goか、ライト・モデレート・フルか。また片顎か上下か。そして税込みか税別か、といった点で金額が変わってきますので、上記を参考にご検討頂ければ幸いです。
当院でインビザライン治療を行った場合の治療期間の目安は以下です。
6ヶ月〜2.5年
新しいマウスピースに替えた直後は、2〜3日ほど違和感があるかもしれません。すぐに慣れる方が多いので、それほどのご心配は不要かと思われます。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正(一般的な表側矯正)に比べて、痛みの少ない治療。お痛みが苦手の患者さまにおすすめの歯列矯正です。
当院では、歯並びの矯正相談を実施しています。
こうした疑問にお答えします。ぜひこちらからお申込みください。
どうぞお気軽に
ご相談ください
当院では、歯並びの矯正相談を実施中。治療後の歯並びをイメージできるシミュレーションも可能です。
まずは一度ご相談にいらしてください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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8:45〜13:00 | ◯ | ◯ | ─ | ◯ | ◯ | ▲ | ─ |
14:00〜18:00 | ◯ | ◯ | ─ | ◯ | ◯ | ─ | ─ |
─:休診日 ▲:8:45〜14:00
※祝日がある週は、水曜にも診療を行っています。
治療名:マウスピース矯正「インビザライン」
治療の説明:透明なマウスピース型の装置で行う矯正治療です。
治療の期間・回数:6か月~2.5年
治療のリスクや副作用:装着時間を守らないと計画通りに歯が動かない、治療期間が延びる場合があります。歯と顎のバランスによってはご自身の歯を削る場合があります(削る量は個人差があります)。まれに歯の根が短くなる可能性があります。装置装着後、痛みを感じることがあります(歯が動く正常な反応なので心配ありません)。歯周病等で歯ぐきが下がっている方は、歯を動かすことでさらに歯ぐきが下がる可能性があります。
医薬品医療機器等法(薬機法)において現在未承認の医療機器を用いた治療について
当院では、マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名:インビザライン)による矯正治療をご提供しております。矯正治療を受ける際には、以下の点をご了承ください。
●未承認医療機器の使用
マウスピース型カスタムメイド矯正装置の材料は厚生労働省の認可を得たものですが、当院で使用しているインビザラインは完成物薬機法対象外の矯正装置です。医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を得ておりませんので、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
●入手経路
マウスピース型矯正システム「インビザライン」は米国のアライン・テクノロジー社の製品です。当院はアライン・テクノロジー・ジャパン株式会社を通じて利用・入手しております。
●国内の類似する承認医療機器の有無
当院が使用するマウスピース型カスタムメイド矯正装置以外に、複数のシステムが開発されています。また、その中には日本で承認を得ている矯正装置も存在します。
●諸外国における安全性等に係る情報
インビザラインは、全世界で1000万人以上(※)の症例数を持っています。1998年に米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ており、現在まででインビザライン固有の重篤な副作用の報告はありません。
※2021年現在
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ─ | ○ | ○ | ▲ | ─ |
午後 | ○ | ○ | ─ | ○ | ○ | ─ | ─ |
午前:8:45〜13:00
午後:14:00〜18:00
▲:8:45〜14:00
休診日:水曜・日曜・祝日
※祝日がある週は、水曜にも診療を行っています。